不妊専門鍼灸院 銀のすずは
自然妊娠から体外受精までの方を専門でサポートしています。

イノシトールとは

皆さんは、イノシトールをご存知ですか?イノシトールとは、水溶性ビタミンに似た作用を持つビタミン様物質です。ビタミンB群の仲間ですが体内で合成できるため、厳密にはビタミンとは区別されています。

イノシトールには9種類の異性体がありますが、一般的にイノシトールというと「ミオイノシトール」のことを指します。唯一、ミオイノシトールに人の身体に作用する生物活性物質が存在しているからです。「ミオ」とは筋肉のことで、筋肉中に多く含まれていることが由来です。

妊活への効果

妊活中の女性にはインスリン抵抗性を改善する作用を持つため、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)や未熟卵の方に効果があるといわれています。

FSH(卵胞刺激ホルモン)のシグナル伝達を調節して排卵をコントロールしていること、卵母細胞の質が良い女性の血液にはイノシトールが多く含まれていることがわかっており、卵子の質改善・胚の質改善が期待できます。またプロゲステロンの分泌を促し妊娠の維持にも関与します。

ある論文では、無排卵や排卵不順の人がミオイノシトールを飲み始めたら50?70%の人が順調に排卵できるよう改善し、40%の人が半年以内に妊娠したと報告されています。

葉酸と一緒に摂取した場合と葉酸のみの場合を比較すると、成熟卵率が葉酸のみ66.6%・葉酸+ミオイノシトールで80.5%だったと報告されています。さらに産後0?10日の初乳に含まれる成分であることもわかっています。

男性では、ミトコンドリアでのATPの産生やエネルギー変換の改善から、OAT症候群(乏精子症・精子無力症・奇形精子症)の改善に効果があると考えられています。

イノシトールと卵子・多嚢胞性卵巣症候群

1日の推奨摂取量

・一般的な目安:500?2,000mg

・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS):2,000?4,000mg

・うつ病・パニック障害:12,000mg

体外受精で小卵胞の数が減っている場合、採卵の約3か月前から飲むとよいとされています。卵子は6か月前から育ち始めますが外からの影響を受けるのは後半の3か月、さらに採卵の2週間前から卵子は大きく育っていくので欠かさず摂取しましょう。

イノシトールを多く含む食材

イノシトール含有量一覧・精子・卵子

植物性のイノシトールはほとんどがフィチン酸として存在しており、ヒトには吸収しづらい形です。動物性のイノシトール(ホスファチジルイノシトール)の方が吸収しやすいですが、必要量を食事だけで摂取するのは現実的ではないため、サプリメントでの摂取がおすすめです。

イノシトールの主な効果まとめ

卵子の質を向上させる:排卵のコントロール・卵母細胞の質・胚の質改善。

インスリン抵抗性を改善する:PCOSの予防・改善・糖尿病の予防・改善。

母乳に含まれる:産後0?10日の初乳に含まれる重要成分。

体内での脂肪蓄積を予防する:脂肪肝の予防・LDLコレステロール低下・動脈硬化予防。

肝機能の働きを助ける:アルコール摂取の多い方は特に意識を。

神経細胞の働きを助ける:抜け毛予防・うつ病・パニック障害などの精神疾患予防。

まとめ

皆さんが食事やサプリで栄養を摂取しても、身体に吸収されなければ意味がありません。鍼灸マッサージは血流を改善し、摂取した栄養素を必要な場所に届けるお手伝いをします。私たちの知識と鍼灸マッサージ治療で、皆さんの妊活の可能性を少しでも上げるお手伝いをさせていただければと思います。何かございましたらご相談ください。
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